入谷で本物の名古屋コーチンを。「brochette Namioka」

入谷駅の近く、白壁に植物が映えるこちらのお店は、「brochette Namioka(ブロシェットナミオカ)」さん。
立て看板の「名古屋コーチン専門店」の文字にひかれ、ディナーの予約をして伺いました。

こだわりの名古屋コーチン

ディナーはひとり1ドリンク+1コース制ということで、「おまかせ4種と焼き野菜コース」を注文しました。前菜、焼き鳥4本、焼き野菜2本に季節の1品料理が付くコースです。

前菜をゆっくり味わっているうちに、名古屋コーチンが焼き上がります。

こんがりとした焼き目は炭火の香りとともに眺めているだけでお酒が進んでしまいそうですが、ひとくち噛んだときの食感はカリッとしていて見た目を裏切りません。
身はプリッとした弾力がありますが、それでいてとても口どけがよいです。ジューシーでコクのある脂が口いっぱいに広がります。

名古屋コーチンがこんなにおいしいお肉だとは知りませんでした。1串目の「ムネ」を食べて衝撃、最後の「モモ」を食べ終える頃にはすっかり虜になっていました。

これは「背肝とキンカン」の串です。「背肝」は腎臓のこと、「キンカン」は産まれる前の卵のことです。このように珍しい部位を味わえるのは、専門店ならではですね。
ホルモンでも臭みはまったく感じず、シンプルな塩の味付けでもおいしくいただくことができました。
背肝は初めて食べましたが、想像以上にやわらかく、七味でさらに引き立つ旨みがくせになりそうでした。

「brochette Namioka」の名古屋コーチンは、愛知県の稲垣種鶏場から仕入れられています。良質なエサを食べ、のびのびとした環境で育った鶏です。

そして、元々が高品質なお肉というだけでなく、調理にもポイントがあります。
あまり見かけない銀色の矢のような鉄串は、ただおしゃれなだけではありません。
鉄の串に刺して紀州備長炭で焼き上げることで、内側と外側からスムーズに遠赤外線の熱が伝わります。
そうすることで、名古屋コーチンの特徴である締まりのよい肉質は生かしつつ、「外カリカリ、中フワッと」な食感に仕上がるのだそうです。

もちろんご主人の経験と技術も、おいしさのひみつに違いありません。両手でくるっくるっと串を返すタイミングと手さばきを見ていて、そう感じました。

野菜はもうひとつの主役

せっかくのコース料理、季節の野菜も見逃せません。

前菜の玉ねぎスープやキャロットラペに始まり、産地も選び抜かれた旬の野菜を、自然な、優しい味わいで楽しむことができます。

この日の焼き野菜はどんこしいたけとふきのとうでした。
肉厚のしいたけは噛むごとに旨味がジワジワと出てきます。

ふきのとうは、特製のふき味噌と一緒にいただきます。さっくりした歯触りとほろ苦さでお酒は進むし、お肉の合間のアクセントにぴったりでした。

こちらのロールキャベツも絶品でした。中のひき肉はもちろん名古屋コーチンです。スプーンで簡単に切れるぐらい柔らかく、キャベツと脂の甘みが一緒にとろけます。

カウンターでゆったりと。大人の空間

洋風のたたずまいに鶏のオブジェを掲げる「brochette Namioka」。おしゃれさとアットホームさを併せ持った心地よい雰囲気も魅力的です。

店内はカウンター席のみで、1品1品、料理の説明やおいしい食べ方を教えてもらうことができます。

常連のお客さんもいらっしゃるようで、ご主人や奥様との会話が弾む場面もみられました。
日本酒かワインをおまかせで3杯出してもらえるコースもあります。仕入れのエピソードと一緒にお酒を楽しめるかもしれませんよ。

高級感と静かで落ち着いた雰囲気もありつつ、気取らない接客があたたかいお店です。
ハレの日でも、いつもの夜にも、ぜひ訪れてみてください。

brochette Namioka
住所:東京都台東区北上野2-28-9
アクセス:東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩3分
TEL:03-5830-6333
営業時間:ランチ(テイクアウトのみ)11:30~14:00
ディナー 17:00~22:00
定休日:月曜日

最新の営業日と営業時間はSNSをご確認ください。
公式ホームページ:
http://brochette-namioka.tokyo/main/
Facebook:
https://www.facebook.com/brochettenamioka/
Instagram:
https://www.instagram.com/brochettenamioka?r=nametag

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。