荒川区の方とお話したとき、カンカン森通りという地名が何回か出てきました。
「カンカン森?森のような大きな公園があるのだろうか?それとも、歩くとカンカンと鳴る通りがあるのかな?」
私の頭の中は、はてなマークでいっぱいでした。
そんな疑問を解決すべく探索に出かけると、カンカン森通りの地名は、ある神社に関係しているとわかりました!
今回は、カンカン森通りに関係する猿田彦神社を紹介します。
かわいい!カンカン森通りの看板
「よし、実際にカンカン森通りに行ってみよう」と訪問したのは9月の中旬。
暑さも少しやわらぎ、絶好のお散歩日和です。
三ノ輪駅から上野方面へ歩き、スーパーマーケットを右に曲がります。
そこから2、3分ほど歩くと、カンカン森通りと書かれた、かわいい看板を見つけました!
カンカン森通りに入り、少し歩きます。
小さな酒屋さんや町工場、中華料理屋さんなどを見かけましたが、カンカン森らしき森はまったく見あたりません。
5分ほど歩くと、大きなイチョウの木のそばを一礼して通りすぎる方の姿を発見しました。
気になったので、近くに行ってみます!
カンカン森通りの由来!猿田彦神社を発見
「神々森猿田彦神社」と書かれてあります。神々森と書いて、カンカン森と読むのだそう。
「なんで、神々森なのだろう?森なんてないのに。」と、再び私の頭に疑問が浮かびます。
境内の掲示をみると、その疑問が解決しました。
大正末期まで、このあたりは田園でした。田園のなかに森があり、樹齢100年以上の大きな松があったそうです。
森に入ると周囲から人影は見えません。
昼間も暗く神々しさがあったため、神々森と呼ばれていたとわかりました。
今は閑静な住宅街。昔は、人影も見えないような大きな森だったのですね。
きっと当時の風景とはガラッと変わっているのでしょう!
地元の方に大切にされている神社
神々森猿田彦神社は決して広くなく、住宅街にひっそりとある神社です。
もしかすると、今まで気付かずに通り過ぎていたかもしれません。
鳥居をくぐり境内に入ると、落ち着いた雰囲気です。昔あったであろう神々しい森を想像しながら、私もお賽銭を入れて参拝しました。
猿田彦は、神話に登場する人気の神さまです。導きの神、道の神とされ、交通安全や縁結びのご利益があります。
境内は舗装されており、とてもきれいでゴミひとつ落ちていません。丁寧に管理されているとわかります。
しばらくすると、また一人、通りすがりの方が一礼して去っていきました。地元の方に大切にされている神社だと感じられますね。
隣には、お神輿が収められている倉庫が5つありました。
神社で1年に1度行われる例大祭で、たくさんのお神輿が出てくるのでしょうか。
本殿の扉が開放されるのも例大祭の日です。どんな様子なのかワクワクしますね!
お散歩コースとしてもオススメ
カンカン森通りを端から端まで歩くと、なんと914メートルもあります。
お散歩コースとしても最適ですね!実際にワンちゃんのお散歩をしている方を何人も見かけました。
秋は、神々森猿田彦神社のイチョウの紅葉も楽しみです。
春は、カンカン森通りにきれいな桜が咲き乱れます。季節ごとにカンカン森通りは、いろいろな姿を見せてくれるでしょう。
ぜひ、カンカン森通りの神々森猿田彦神社へ行ってみてください。
はるか昔にあった神々しい森に思いをはせてみれば感慨深いものがあるはず!
神々森猿田彦神社
所在地:東京都荒川区東日暮里3-8-10
アクセス:東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から徒歩11分
JR常磐線「三河島駅」から徒歩11分