江戸に思いを馳せる…お散歩にぴったりな浅草の「山谷堀公園」

台東区浅草は昔から浅草寺を中心に多くの人が集まる場所でした。

そして人が集まる場所には商売人や職人など、町民が集まり、多くは長屋に住まいながら日々の生活を営んでいました。

そんな昔の面影が今も残っている山谷堀公園。歴史を感じる15分ほどのお散歩をしてみませんか?

お散歩のスタートは隅田川から

お散歩のスタートは、東京メトロ浅草駅徒歩10分、隅田川に面する山谷堀公園広場です。

昔、山谷堀公園があった場所には人工的に作られた川が流れていました。その川を埋め立てて公園が作られたのは昭和50年以降とされています。

約700mに上る水路には9つもの橋がかかっていました。川の周辺には江戸時代に人気だった歌舞伎の街・猿楽町と吉原があり、多くの人が集う場所でした。

山谷堀公園は「堀」の字が使われていることからわかるように、細長い公園です。この広場にだけは広いスペースがあり、太鼓祭りなどのイベントがおこなわれています。

対岸の墨田区にあるスカイツリーまでは、直線距離で800mほどなので、とても大きく見えます。

山谷堀公園の歴史についてまとめた看板もありました。

「山谷堀ヒストリカルツアー」と名付けられた地域の歴史についての説明は、この看板以外にもいたるところにあり、お散歩しながら歴史が学べて楽しいです。

かわいい招き猫がいっぱい!

信号を渡るとすぐに目に飛び込んでくるのは、今戸焼のモニュメント達。2020年の改装工事で設置された、比較的新しいものです。

今戸焼は浅草の周辺で作られた陶器のことで、江戸時代に土産用の安価な置物としてたくさん作られていたようです。

一説によれば、招き猫発祥の地とも言われています。だから招き猫がモニュメントになっているのでしょう。

風情のある船とスカイツリー

もう少し進むと、木で作られた風情ある船が見えました。

「猪牙船(ちょきぶね)」と呼ばれ、江戸時代に山谷堀を渡るために使われていた船です。

昔の資料を見ると猪牙船が何隻も川に並んでいました。その様子から、多くの人が集まっていたと分かります。

この船はベンチのように座れますし、スカイツリーを背景に浅草らしい写真が撮れるおすすめのポイントです!

実は隠れたお花見スポット

山谷堀公園はこの地域にとって貴重な、緑の多い公園です。

さまざまな種類の植物が植えられています。特にソメイヨシノは公園沿いにたくさん植えられていて、浅草の隠れたお花見スポットのひとつです。

特に吉野橋は大きな桜の木、なだらかに下る歩道、そして背後のスカイツリーの融合がすばらしくフォトジェニックな場所です。

春には人力車に乗って撮影している方を多く見かけます。

お花見が庶民に広がったのも江戸時代と言われていますね。

遊具や運動広場も。地元民に愛される公園

山谷堀公園広場から吉野橋までおよそ250m、ようやく1/3程歩きました。

このあたりから、子どもが遊べる遊具や健康広場と呼ばれる、大人向けの軽いエクササイズができる地元住民向けの設備が増えます。

このような遊具はもちろん、細長い地形を活かして自転車やストラーダーの練習ができる場所もあります。

個人的に絶対に見てほしい!のはこちら。

わかりますか?猫の足跡です。一直線にかわいい足跡が続いています。

子どもを連れて良く遊びに来るうちに気がつきました。また別のところでは鳥(おそらく鳩)の足跡もあったので、ぜひ探していただきたいです。

「冷やかし」という言葉が生まれた紙洗橋

遊具のあるエリアを進んでいくと見えるのが、紙洗橋(かみあらいばし)です。

昔、この辺りで盛んだった古紙再生業にちなんだ名前なのだそうです。

古紙を再生するには、まず使用済みの紙を煮て、その紙を水にさらして冷やし、洗って干す必要があります。

紙を冷やす工程の間に、職人たちは手持無沙汰になり、近くの吉原に出かけては街をぶらぶらしてお金を落とさず暇をつぶす…。

そんな様子から「冷やかし」という言葉が生まれたのです。吉原が当時の流行の最先端であり、情報の発信地だったのだと感じるエピソードです。

山谷堀公園、散歩のゴールはこちら。

住所で言うと東浅草の2丁目です。ここからも美しいスカイツリーが見られます。

スタートの広場からゴールの東浅草2丁目のゴールまで約700m、15分程です。お疲れさまでした。

スカイツリーに見守られながら江戸の街や四季を感じるお散歩でした。

歴史を学んだり、四季を感じたり、様々な楽しみ方ができる
公園なので、ぜひ一度訪れてみてください。

山谷堀公園
住所:東浅草2丁目7番地先~浅草7丁目11番12号
アクセス:銀座線「浅草駅」より徒歩約10分
※山谷堀広場付近
営業時間:24時間