浅草の隠れ家!西インドスパイス「ガヤバジ」の本格カレーに無我夢中

コンビニでスパイスカレーが売られるなど空前のカレーブームが巻き起こっている昨今。

通称”インド狂い”の元旅行代理店勤務の友人から、「スパイス摂取しに行きませんか」と誘われて、訪問したのは「西インドスパイス ガヤバジ(以下、ガヤバジ)」です。

お店は人通りの多い、浅草の国際通りから脇道に入ったところに位置していて、一見通り過ぎてしまいそうな外観。

まるで隠れ家?!ワクワク感のあるお店

素朴な木の看板をくぐり抜けて、数メートル進むと扉があります。この細い路地が秘密基地に向かうように、ワクワク感を高めてくれました。

ガヤバジは、食べログの「アジア・エスニック TOKYO 百名店」に2年連続、選出されている名店。

店内はかわいらしいアジアンレトロなインテリアが置かれ、小気味よいインド音楽が流れます。

カウンター席と、テーブル席が3つあり、1人でも複数人でも利用しやすいつくりです。暖色系のライトが、落ち着きます。

シャバシャバ本格カレーに舌鼓

メインメニューは1種〜3種のカレープレートを選ぶ、とてもシンプルなスタイル。

この日は、西インド田舎風チキンカレー「ガオランチキン」、カシミールチリとワインビネガーのポークカレー「ポークビンダルー」、ムング豆のカレー「ミサル」の3種類でした。

私たちは迷わず3種のプレートと、チャイとラッシーをそれぞれ注文。

カレーのほかには、マサラオムレツなどインド料理屋らしいおつまみメニューやインドのビールなどのアルコールメニューもありました。

運ばれてきたのは、定食のようなプレート!スパイスの良い香りに思わず喉がゴクリとなります。

ガオランチキンはバターが効いてコクがあり、ピリッとした味わい。鶏肉は骨付きでしたが、フォークを入れるとホロホロと崩れました。

ポークビンダルーもよく煮込まれた豚肉が柔らかく、少し酸味はあるものの尖っておらず食べやすい。

ミサルはスパイスの刺激がありつつ、豆のほっこりした優しさが舌を包み込みます。

本格的なシャバシャバのカレーは3種の多様な表情をみせてくれ、口のなかはスパイスのワンダーランドです。

そんなカレーを受け止めるのは、ふかふかのお布団のようなバスマティライス。香りの女王と呼ばれるパラパラとした食感のインドの香り米です。

ライスはおかわり自由。カレーの旨味を存分に吸いこむライスは1杯では足らず、私も友人もおかわりしてしまいました(一応、少なめでとお願いしました)。

インドの漬物的存在、アチャールや野菜を炒めたサブジなどの副菜も付いていて、手が止まりません。友人と2人で無我夢中で食べ進めました。

辛さを足したい場合は、辛味ペーストを追加できますよ。

食後にいただいたチャイは、濃いミルクと微細なスパイスが絡み合い、カレーの刺激をうけた舌を癒やしてくれます。

私は家でスパイスチャイを作ることがあるのですが、ガヤバジのチャイは別格の味。その濃厚なミルクのコクに思わず「普通の牛乳で作っているんですか」と尋ねてしまいました。ちなみに、ごく一般的な牛乳を使用しているそうです。

どうやったらこんなにコクが出るのか、レシピが知りたくなりましたが、自重しました。

インドから取り寄せたスパイスで現地の味を再現

お店を営むのは日本人男性とインド人女性のご夫妻で、妻のガヤさんは西インド、マハラシュトラ州プネー出身。笑顔がとてもステキな女性です。

ずっと食べ親しんできた、ふるさとの味を再現するために、西インドでしか使われてない「カシミールチリ」などのスパイスをインドから取り寄せていると説明してくれました。

日本の約8.7倍と広大な面積を持つインド。日本では北インド、南インド料理のお店が多く、実は西インド料理はまだめずらしいのです。それだけ広ければ、地域によって食文化が異なるのも当たり前。

奥深いインド料理の世界に足を一歩踏み入れてみませんか。ガヤバジで本格西インド料理の扉を開けてみましょう。

西インドスパイス ガヤバジ
住所:東京都台東区西浅草1-6-2
アクセス:東京メトロ銀座線「田原町駅」から徒歩約2分
東京メトロ浅草線「浅草駅」から徒歩約10分
つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩約5分
TEL:03-4362-8150
営業時間:11:00-15:00
18:00-21:00
定休日:月曜日・火曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。