浅草・吾妻橋すぐの通りに、たった1種類のランチメニューから世界を目指す和食屋さんがあります。それが今回ご紹介する「和色-WASHOKU-」さん。
エレベーターでビルの5階に上がると、「こんにちは！」と明るい笑顔で出迎えていただけます。
これが和のおかずのポテンシャル！色とりどりランチプレート
ランチメニューはこちら、「12種類のおばんざいプレート」です。おばんざいにご飯と味噌汁、デザートにわらび餅が付きます。
他のテーブルで「かわいい〜！」と撮影会が始まっていたのもうなずけます。食材の自然な色はそのまま、それぞれが引き立て合って1番美しく見えるように組み合わせと配置に工夫が凝らされています。
地味な印象になりがちな煮物も上段の中央で存在感を放っています。「たけのこ&あさり」には紅たでが、横の「筑前煮」にはしば漬けが添えられることで、紅の差し色になっているのですね。
見慣れた食材もありますが、ここぞとメイクをして、ドレスアップして、大集合してきてくれたような、華やかさと愛おしさがあります。
全種類試したい、新感覚「みそぼーる」
ご飯と味噌汁はおかわりができます。ビュッフェ形式で取りに行くのですが、味噌汁はおたまでよそうのではありません。トングでつかみます。
お店の特製「みそぼーる」です。
味は4種類。左から「七味」「青のり」「ごま」「桜えび」です。ころんとスイーツのようなかわいさですね。お店でタネから仕込み、1つ1つ丸めて手作りされています。
お湯を注いで箸で溶かすと、ふわっと広がります。京都の白味噌にかつお節と桜えびのダシをベースにしたお味噌汁の出来上がりです。
あっさり甘めの白味噌にだしが香る、上品で優しい味わいです。桜えびが、だしとしても具材としても、とっても良い仕事をしています。サクッと噛んだときの食感と香ばしさがたまりません。ねぎと大きめのわかめの歯ごたえも加わり、満足感があります。
選べる幸せ。自分だけのアレンジを探そう
「みそぼーる」コーナーの隣には、のり、お酢と粉末だしも用意されています。ご飯と好みの具材を組み合わせて、アレンジすることができるのです。
ご飯にお酢を混ぜ、のりで巻けば手巻き寿司の完成です。
定番のサーモンととびっこは安定のおいしさでしたが、変わり種にチャレンジするのも面白かったです。意外だったのは、1番左上にあった「ゆずホタテ」と下段マグロの横にあった「いかオクラ」の組み合わせ。塩気とネバネバに、コリコリ食感が絶妙にマッチしていて新発見でした。
だし茶づけは、ご飯に出汁をかけ、お湯を注いで作ります。私は「たくあん＆かも」で作りましたが、かもの出汁が出ておいしかったです。
お刺身には少し火が通るので、生魚が苦手な方にもおすすめの食べ方です。
白米か玄米か選べるご飯に、おともは野菜に海鮮にお肉とバランスもばっちり。いろいろなものをちょっとずつ食べたいという願望が満たされて幸せになれます。
屋形船の汽笛が聞こえるリバーサイドビュー
お料理も魅力的ですが、テーブルの上ばかりに気を取られていてはもったいないですよ。もう1つの「映え」ポイントである店内の空間も、一緒に楽しんでください。
和風のシェードがかかった吊り下げ照明に、コンクリート打ちっぱなし仕上げの内装が気取らないおしゃれさです。
そしてなんといっても印象的なのは、一面のガラス窓からの景色です。隅田川の流れを目の前にしての食事は、とても贅沢な気分になります。ビール泡のオブジェを眺めながらの一杯もおすすめ！
ビルの最上階にあたる6階にはテラス席もあります。
お友達やカップル同士、ふかふかのソファでくつろぐことができます。晴れていれば気持ちよく、話も弾みそうですね。ピクニック気分のランチは思い出に残ること間違いなしです。
ワールドワイドに愛されるお店を目指して
「和色」は日本の食文化を世界に発信したいという思いから始まったお店です。実際、店内には海外からの観光客の姿もあり、英語が普通に飛び交っていました。
ランチ時間の前後には、海外の方向けにお寿司の料理体験もおこなっています。
「浅草といえば」で名前が挙がるようなエンターテイメント施設を目指しているそうです。今後が楽しみですね。
国内外でじわじわ人気が出てきていて、土日は予約だけで満席になってしまうことも多いようです。
ぜひお早めに予約をして、和食の新しい魅力を発見しに行ってみてくださいね。
和色-WASHOKU-
住所：東京都台東区雷門2-1-13 2113雷門ビル 5F、6F
アクセス：東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩1分/都営浅草線「浅草駅」から徒歩3分
TEL：03-6231-7556
営業時間：11:00-15:30（L.O. 14:30）※ディナーは団体予約のみ
定休日：なし
