先日、SNSを見ていたら国際こども図書館の記事が目に入りました。
レトロ建築図書館がとても気になって、いてもたってもいられなくなり、気づけば上野駅の電車に乗っていました。
上野駅の公園口から歩いて10分にある国際こども図書館
上野公園に着いて公園のマップを見ると、国際こども図書館は北側のはじっこに位置するようです。
まずは、北側にある大きな噴水広場を目指して歩きます。
犬と散歩をするひと、噴水の前でくつろぐひと、美術館へと向かうひと。それぞれ、おもいおもいに過ごす人々を眺めながら歩くこと15分。
歩道を渡った所に目的の図書館がありました。
おおーっ!なんと立派な建物!
さすが上野の杜だ!と思わずにはいられませんでした。
レンガの外壁が美しく重厚感が漂っています。
守衛さんが立っていて、ちょっと入るのをためらいましたが、検温と消毒をして入館しました。
100年前に建築されたレンガ棟と、新しく建てられたアーチ棟で構成される、 美しい空間
この図書館はレンガ棟とアーチ棟の2つで構成されています。
レンガ棟はエントランス側で、100年前に建てられたとてもレトロな建物です。
白の漆喰壁が美しく、天井にもレリーフがほどこされ照明も当時のものが使われています。
そして、ギリシャ建築のような太い柱がところどころにある、ルネッサンス様式を取り入れた建物だそうです。
そして、レンガ棟の奥にはアーチ棟があります。
2015年に建てられ、設計は安藤忠雄さんだそうです。ガラス張りの建物で、曲線がとても美しいです。
古い建物と新しい建物が融合した空間が広がっていました。
こども向けの本ばかりと思ったら、大人も楽しめる「調べものの部屋」!
レンガ棟の3階はホール・展示室になっています。私が行ったときは、スペインの絵本・児童書の展示をしていました。
ホールでは、図書館の歴史が紹介されています。
また、窓が解放されていて外壁のレリーフを間近に見れるのも必見です。
2階は「調べものの部屋」と「児童書ギャラリー」のコーナーです。
調べものの部屋って何だろうと思ったら、中学生・高校生が調べものをするために使う本が置いてある場所だそう。
置いてある本も多種多様。ガイドブックからインターネット関連のもの。
そのほか、授業でも役立ちそうな科学や歴史の本などなど…。
聞けば、1万冊も置かれているそうで、新刊も随時追加されているそうです。
「調べものの部屋にこもって一日中楽しめそう…」と思わずにはいられませんでした。
私が訪れた平日の昼下がりの時間は、ご年配の方がゆっくり読書をされていましたよ。
あれこれ見ていたら、1日では足りないほどのボリュームです。
一方の「児童書ギャラリー」には、大正時代の雑誌のレプリカがあり、手に取って読めますよ。なんと、江戸時代の書籍もパソコンで閲覧できます。
1階には、こども向けの絵本や児童書が置かれている部屋があります。
また、授乳室やちょっと休憩ができるスペース、救護室も併設されていましたよ。
ガラス棟には、児童書研究資料室と研修室があります。
会議室や児童書や教科書など本格的に調べものができる部屋になっています。
なんと!図書館に喫茶店があるんです!
1階には喫茶店もありました。
喫茶店とはいっても、軽食やカレーくらいかなぁと思ったのですが、メニューはかなり豊富!日替わりランチなどもあるようです。夏はかき氷も出していたそう。
今回いただいたのは、ナポリタン!
2020年に「名建築で昼食を」というドラマにこちらの喫茶が出たそうです。
その役者さんが食べていたナポリタンをオーダーしちゃいました。
もちもちの麺に絡まる、ケチャップのほどよい酸味と甘み。お腹も空いていたこともあって、ぺろりと完食しちゃいました。
実はこちら600円なんです!びっくりですよね!
喫茶店も併設されているので、開館から閉館まで1日中過ごせますね。
今度は「本を読む日」を決めて、訪れてみようと思います。
国際こども図書館
住所:東京都台東区上野公園12-49
アクセス:「JR上野駅」公園口より徒歩10分
東京メトロ 日比谷線・銀座線「上野駅」7番出口より徒歩15分
TEL:03-3827-2053(代表)
営業時間:9:30-17:00
定休日:月曜日、国民の祝日・休日(5月5日のこどもの日は開館)年末年始第3水曜日(資料整理休館日)