異世界へトリップ、池之端「旧岩崎邸庭園」

都立文化財庭園の一つである「旧岩崎邸庭園」は上野不忍池近くにあります。
1986年(明治9年)に作られたこの旧岩崎邸は、今でも大切に保管されており素晴らしい建築物として多くの人が訪れる場所です。

そのような重要文化財が近くにありますので、今日は散歩の途中に立ち寄ってみたいと思います。

歴史ある異空間

まず、入場料金を払い受付を済ませると、立派な洋館に圧倒されます。
中世のヨーロッパを思わせる白亜の豪邸は、ここは日本ではなくどこか異国の地であるかのような、または異世界に転生してしまったのではないかと思わせる外観です。

ここ旧岩崎邸庭園は、岩崎彌太郎の長男で三菱の第三社長である岩崎久彌の本邸として作られたものだそうです。
当時は20棟もの建物が並んでいたそうですが、現在その敷地は3分の1の面積となり3棟が残されているとのこと。

建物の内部に入って見学することができますので、さっそく行ってみましょう。

ため息の出る装飾

洋館の中へは靴を脱いで入ります。入口で靴袋を渡されますので、事前に脱ぎやすい靴や厚手の靴下を用意しておくと良いかもしれません。

順路がわかりやすく表示されていますので、順路通りに進んでいきましょう。

カーペットが敷き詰められたお屋敷の中は、見るものすべてがため息の出るような美しい装飾ばかりです。
私が特に目を奪われたのは、金唐革紙が壁紙にふんだんに使われたみごとな客室です。
そのほかベランダのタイルも一つ一つの柄が珍しく、うっとりと見とれてしまいます。

どこを切り取っても絵になります

その昔、このお屋敷にはどんな方たちが出入りをし、どんな生活をしていたのでしょう。
想像するだけでも楽しく、華やかで珍しい装飾品やデザインは、床から天井の細部までどこを切り取っても絵になります。

この邸宅を建築したのはイギリスの建築家ジョサイアコンドル氏。
彼は明治10年の来日後に日本のさまざまな建築物を手掛け、日本文化や絵画を学びその生涯を日本で過ごしたそうです。
鹿鳴館や旧古河邸も代表的な建築物の一つです。

和の空間も楽しめます

順路の最後は、洋館と結合された和館です。
畳敷きの大広間や日本画が飾られた空間はホッとすると同時に、和の奥深さを感じることができます。
随所には花が活けられており、それはもう見事です。

奥へ進むとお茶室があり、ここでは有料でお抹茶とお菓子をいただくことができます。
生菓子か和三盆を選ぶことができましたので、生菓子をお抹茶とともにいただきました。

和の心、大切にしたいです。
心も体も温まる一服でした。

芝庭は改装中です

お屋敷をぐるりと囲む芝庭は現在芝生の手入れ中で、立ち入ることはできませんでした。
暖かくなるころには、一面青々とした芝におおわれて美しい風景が見られることでしょう。
改装状況は問い合わせてからお出かけになるのが良いでしょう。

庭園の中はお屋敷の中を含め写真撮影可能です。
文化財はフラッシュ撮影禁止や撮影不可のものもありますが、お気に入りを見つけて記録を残せるのはうれしいですね。

有料にはなりますが、申請すれば婚礼の前撮り撮影もできるそうです。
こんなステキな空間で記念写真をぜひとってみたいものです。
みなさまもぜひ、重要文化財である「旧岩崎邸庭園」へお出かけになってみてはいかがでしょうか。

旧岩崎邸庭園
住所:東京都台東区池之端1-3-45
TEL :03-3823-8340
アクセス:東京メトロ千代田線「湯島」より 徒歩3分
東京メトロ銀座線「上野広小路」より 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」より 徒歩10分
JR山手線・京浜東北線「御徒町」より 徒歩15分

※新型コロナウイルス感染症の更なる感染拡大防止のため、1月11日からの当面の間、臨時休園となりました。詳細はお問い合わせのうえ、お出かけください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。