浅草鷲神社(おおとりじんじゃ)は「酉の市」起源発祥の場所です。
「酉の市」は毎年11月の酉の日に行われる祭事で、縁起物の熊手を購入して1年の無事の報告と翌年の福を願うことが目的です。
「お酉さま」として親しまれているこの祭りの見所は、何と言っても熊手です。
商売人が商売繁盛を願って、毎年賈う熊手を大きくして行くことが習わしとなっていて、その熊手のきらびやかな装飾や威勢のいい掛け声は圧巻。
感染症対策のため昨年は規模を縮小しての開催となった「酉の市」。例年通りの規模での開催を待ちわびていた人も多いはず。
私も福を願いに、さっそく行ってまいります。
熊手をかつぐ姿
入谷駅を降りると、すでに活気のある雰囲気です。
ここから徒歩7分の鷲神社までの道すがら、お大きな熊手を肩に担いで歩く人をたくさん見かけます。
「酉の市」は酉の日を迎えた深夜0時から開催されるのですが、もうこの開催日の24時間は神社へ向かう人でたいそうにぎわいます。
神社の近くに来ると、提灯の明かりが見えてきます。
「1日も早い日常を」、本当に早くそうなりますように。
願いながら足を進めます。
お参りは行列です
神社の入り口は、たくさんの人が集まり行列ができています。
境内にお参りする列は、私が行った夜の時間には100メートルほど。
それでもやはりお参りしたいと列に並び、30分程でお参りすることができました。
色とりどりの熊手は見て楽めます
お参りをすませ、いよいよ熊手の見物です。
およそ60店ほどある熊手店は、それぞれの熊手に特徴があります。
縁起物のお飾りは独特の配色で、小判や動物などの装飾がそれは見事で楽しいです。
私は大きな熊手を買わないので、ぞろりと並ぶ熊手を見て楽しみます。
そして、「商売繁盛、家内安全!」の掛け声とともに行う手拍子は、周囲の人も参加して楽しむことができます。
残念ながら、まだまだ感染症対策の一環として威勢のいい掛け声は縮小されていましたが、それでも十分楽しめます。
来年は明るい年になりそうです。
縁起物を購入できます
熊手以外にも、境内にはさまざまな縁起物があります。招き猫やおかめのお守り、ゴルフ守りもあります。
そしてふと見ると「いぬみくじ」というかわいらしいものまで。
小首を傾げるわんちゃんがかわいらしく、思わず買ってしまいました。
大きな熊手を買わなくても、かわいらしいお守りやおみくじでを購入することができます。
お守りやおみくじって、なんだか購入したくなってしまうのは私だけではないはずです。
お祭りといえば屋台です
さてさて、「酉の市」のもう一つのお楽しみは屋台です。
神社を拠点に、入谷方面から三ノ輪駅方向まで屋台が数々並びます。
たこ焼き、焼きそば、ベビーカステラ、串焼きにりんご飴。
どの屋台にも、童心に帰ったように目を輝かせながら多くの人が集まります。
どうしてこう、屋台ってワクワクするのでしょう。
アツアツの鉄板で焼かれたお好み焼きを包んでもらい、お参りをすませた心は清々しく家路へと急ぎます。
屋台は持ち帰りのみ、時間は21時までと制限はあるものの久々のお祭りを堪能することができました。
次回「二の酉」は11月21日です。
みなさまも、福を願いにお出かけになってみてはいかがでしょうか。
浅草 鷲神社
住所:東京都台東区千束3丁目18-7
アクセス:東京メトロ日比谷線 入谷駅北口3番出口より徒歩7分
電話:03-3876-0010