今回ご紹介するのは蔵前の「Coffee Wrights(コーヒーライツ) 蔵前ロースタリー カフェ」です。
台東区の南東、浅草の南側で隅田川の西岸に位置する蔵前(くらまえ)。江戸幕府が「浅草御蔵(幕府最大の米蔵)」と舟着場を作ったことから、この付近を「御蔵前(おくらまえ)」と呼んだことが、名前の由来といわれるそうです。
昨今ステキなカフェがたくさん誕生していることから、蔵前はコーヒー好きにとって大注目のまち。2017年にオープンしたCoffee Wrights 蔵前 ロースタリー カフェは、そんな蔵前カフェラッシュの先駆け的存在ともいえそうです。
駅近で便利。大通りから少し外れた静かなまち
お店は、都営浅草線の蔵前駅から徒歩約2分の場所にあります。A0番出口を出たら蔵前交差点方面に進み、そのまま大通りを横断したら、1つめの交差点の右手前にあります。通行量の多い道路から1本入っただけで、人通りが少なくとても静かです。斜め向かいには区立精華公園、道を挟んだ向こう側には区立蔵前小学校があります。
建物自体は古く、事務所に使っていたビルをリノベーションしたような造りです。壁や階段、建具などにレトロな雰囲気が残っています。
大きな焙煎機!たくさんのコーヒーに出会える
お店の1階には、コーヒー豆やグッズ類の販売と焙煎所、カフェの注文を受けるカウンターがあります。2階はカフェスペースです。
さまざまな国のコーヒー豆が並び、どれが自分の好みか迷ってしまいそうです。どの店員さんもコーヒーに詳しいので、飲みたい味のイメージを伝えて、一緒に選んでもらうと楽しいです。
コーヒーにピッタリの焼き菓子も充実しています。個包装されているのでお土産やプレゼントにも使えそう。焼き菓子のほかにキャロットケーキとベイクドチーズケーキがあり、カフェでいただくことができます。
カウンターの奥では、バリスタさんたちが忙しそうに働いています。コーヒーはもちろんハンドドリップ。1杯ずつ丁寧に淹れてくださいます。
さらに奥には大型の焙煎機があります。一度に12キロも焙煎できるとのことです。
2階のカフェはシンプル。精華公園の緑を眺めながらくつろぐ
1階で注文を済ませたら、2階のカフェに上がります。
木のぬくもり感を活かしたシンプルな空間です。大きな窓からは、ブラインド越しに精華公園の木々が見えます。
注文したコーヒーと焼き菓子を運んできてくださいました。
コーヒーはアフリカ・ルワンダのホットです。コーヒーの果肉を残したまま加工する「ナチュラル」という製法のコーヒーで、リンゴやモモ、ドライフルーツのような甘くてフルーティな香りを楽しめます。爽やかな酸味とほどよいコクが楽しめる、とてもバランスの良いコーヒーです。
焼き菓子はショートブレッド。小麦粉、バター、砂糖だけで作るシンプルなお菓子ですが、どんな味のコーヒーにも合う優れモノ。夏の明るい陽射しに揺れる緑を眺めて、クッキーを少しずつかじりながら、コーヒーをゆっくりいただく…まさに至福の時間です。
もう1つのスイーツは、キャロットケーキです。こちらはとても複雑な味で、甘いにんじんの味をしっかり感じられるなか、スパイスやナッツ、ドライフルーツのような味も感じられます。意外とボリュームがあって、しっかりしたケーキです。
コクのあるしっとりとしたスポンジに、ほんのり甘酸っぱいクリームチーズのフロスティングがピッタリ合う、とてもおいしいケーキです。
お客さまの中に外国の方が多いことに少し驚きました。観光地浅草に近いこともあり、ステキなカフェをめざしていらっしゃるようです。その他にも、ビジネスや読書などに利用する方、友だちやグループで訪れている方もいました。
蔵前にいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
「Coffee Wrights 蔵前 ロースタリー カフェ」
住所:東京都台東区蔵前4-20-2
アクセス:都営地下鉄浅草線「蔵前」駅から徒歩約2分
電話番号:03-3863-3320
営業時間:水曜、木曜、金曜11:00-16:00、土曜、日曜、祝日10:00-17:00
定休日 :月曜、火曜 ※祝日は営業