江戸吉原おいらん道中が目玉!「浅草観音うら・一葉桜まつり」

たまたま台東区で見つけた浅草観音うら・一葉桜まつりのポスター。きれいに着飾った花魁(おいらん)の姿に目がくぎ付けになりました。

浅草観音うら・一葉桜まつりは、地域に一葉桜が植えられたことを記念して始まったそう。今回はなんと4年ぶり第19回目の開催です。

目玉となるのは、なんといっても江戸吉原おいらん道中!

吉原遊郭(ゆうかく)は江戸幕府に公認された最大の遊郭でした。江戸時代の様子を再現しながら約800メートルの通りを花魁たちが練り歩きます。

今回は江戸吉原おいらん道中の当日の様子をレポートしますね♪

4年ぶりのまつりに会場は大にぎわい

会場となる一葉桜・小松橋通りに開会式の30分前に着くと、すでに多くの人がまつりの始まりを待っていました。それだけ注目度の高いまつりです。
いいポジションで写真を撮りたい方は早めに行くことをオススメします。

まつりの大まかな流れは、開会式、おいらん道中往路、吉原の狐舞などのステージ、撮影会、おいらん道中の復路、閉会式の順番です。

人が多すぎたため、残念ながら私はおいらん道中の往路だけの見学となりました。

おいらん道中が近付いてくると観客は大盛り上がり

シャンシャンシャンという一定のリズムに合わせて、徐々においらん道中が近付いてきます。音が大きくなるにつれて期待で胸が膨らみます♪

最初に見えたのはキツネたち。太鼓や演舞で会場を盛り上げます。

「来た!」と思わず顔がにやけてしまいました。
沿道の観客も歓声をあげて一斉に写真を撮り始めます。こんなに活気を感じたのは久しぶりです!

続いて通るのは吉原神社の提灯を掲げ、隊列を先導する人たちです。

江戸時代はこの提灯の灯りで、辺りを照らしていたのでしょうか。

その後ろには手古舞(てこまい)と呼ばれる男装をした芸者さんたちがいます。カラフルな衣装がかわいいですね。
凛とした表情にドキッとしてしまいます。

いよいよおいらんたちの登場

花魁の前には、禿(かむろ)と呼ばれる子どもが2人。
禿は、花魁の身のまわりの世話をしながら、遊女としてのあり方を学習していきます。

鮮やかな赤い着物がとてもかわいいです!

ついに一人目の花魁が目の前を通り過ぎます。観客の興奮は最高潮に。

高い下駄を履き、外側にくるりと足を回しながら歩く姿は圧巻です。花魁のあふれる気品や美しさに、ほれぼれとしてしまいます。

続いて2人目の花魁です。何重にも重ねられた着物はとても豪華で、目が奪われます。
優美に歩く姿のトリコになってしまった人は多いはず!

当時の花魁たちは独特の美意識や文化を持っていました。芸術や娯楽にも精通し、一定の地位があったそうです。その風格が見事に現れていますね♪

後ろに続くのは振袖新造(ふりそでしんぞう)と呼ばれる15~16歳の遊女見習いです。禿から振袖新造になると、格の高い花魁になる将来が約束されているそう!

パンフレットを片手においらん道中を見るだけで江戸文化をたくさん知ることができました。

吉原エリアには見どころもたくさん

まつりの名前にもなっている一葉桜。

浅草観音うら・一葉桜まつりは毎年4月第2週の土曜日におこなわれます。今回は雨天のため翌日に延期されました。

桜の見ごろとしては少し遅く感じますが、むしろ緑の葉っぱとピンクの花びらが混じりあった様子はとてもきれいで見とれてしまうほど。

吉原エリアには吉原神社や吉原弁財天などの遊郭にゆかりのあるスポットもあります。
ぜひ周りも散策してみてくださいね♪

浅草観音うら・一葉桜まつり
住所:東京都台東区浅草5丁目-浅草4丁目
一葉桜・小松橋通り(浅草5丁目)柳通り(浅草4丁目)
アクセス:都営地下鉄浅草線「浅草駅」から徒歩15分
東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩15分
開催日時:4月第2週の土曜日12時30分~15時45分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。