みなさんの冷蔵庫には味噌がありますか?
その味噌はどのように選んでいますか?
塩や醤油など、定番の調味料とはちょっとちがう存在の味噌。私はこれまで、無意識に自分が育った土地の味に近い味噌を選んできました。
今回訪れた、あさくさ味噌らぼでは、常時10種類以上の味噌を販売しています。100gから量り売りされているので、いろいろな味噌を買ってみて気づいたことをお届けします。
落ち着いた奥浅草にある味噌の専門店
都営浅草線、地下鉄銀座線「浅草駅」より徒歩約12分の場所に、あさくさ味噌らぼはあります。
この辺りは奥浅草と呼ばれ、浅草寺などのにぎわっているエリアからは少し離れた落ち着いた場所です。
あさくさ味噌らぼの店内は明るく、洗練された印象です。味噌に関する掲示物も興味深いです。
店の中央には量り売りの味噌が並んでいます。どんな味噌があるのかな?どうやって選ぼうか…。
選ぶのが楽しい!ていねいな味噌紹介のポップ
店内には、パッケージに入れられたお味噌も並んでいますが、せっかくなので量り売りの味噌を買ってみることにしました。
全ての味噌には、ていねいなポップがついています。
こちらは、北海道の「紅一点味噌」というもの。北海道の味噌ラーメンの定番だそうです。
これまで、味噌の生産地をあまり考えたことがありませんでした。北海道でも味噌を作っているんですね。
南の方だと、九州の味噌もありました。鹿児島のものは麦味噌です。
ぱっと見では、色のちがいくらいしか分かりませんでしたが、ポップを一つひとつ見ていくと味噌の材料である、大豆・麹・塩の組み合わせや熟成具合でいろいろな味噌ができることがわかります。
味噌ごとにおすすめ料理も書かれていて参考になります。
日本を旅するように、各地の味噌を選ぶ
私は味噌を5種類買いました。
味噌を選んだポイントは、自分が生まれ育った場所、今住んでいる場所、旅行で行ったことのある場所にしました。
これらは、北海道、富山、石川、東京、鹿児島の味噌です。
店員さんは全ての味噌を把握していて、一度のオーダーで全部を記憶してテキパキとパックに味噌を詰めていきました。
いろいろな味噌があって、決められない方には、このようなおすすめ味噌の詰め合わせもあります。
加工品や味噌にまつわる商品も
糀関連の加工品もあります。糀干しいもっておいしそう。
みそ汁の具材として使いやすい乾燥野菜も充実しています。
さらには、味噌で作ったプリンも売っていました。私はプリンが好きなので、どんな味かとても気になり買ってみることに!
生まれ育った場所の味噌しか知らなかった!という事実
帰宅して、まずは「浅草6丁目プリン」を食べました。こちらは東京都の「江戸甘味噌」が使われています。
和風と洋風の融合を感じさせるスイーツです。独特なコクを感じましたが、しょっぱすぎず それほどしょっぱくなく、味噌の感じはそれほど強くありませんでした。
しかしその後、この東京の江戸甘味噌でお味噌汁も作ってみたところ思わぬ発見がありました。
東京都の「江戸甘味噌」で作ったお味噌汁を飲んでみたところ…。
あれ?私が思っている味噌の味ではない!と思いました。
この味噌は塩分が少なく、少し苦味を感じました。「甘」とついていますが、それほど甘くありません。これが東京の味噌かぁとわかると、たしかに味噌プリンはこの味がしていました。
味噌は地域ごとに異なる個性を持っているのに、普段他の地域の味噌を食べる機会は少ないです。更には、東京に住んでいるのに東京の味噌の味も知らなかったんです。
旅先だったとしても、醤油の印象はあるけど、お店で味噌を食べる機会があまりないことに気づきました。味噌料理は家庭料理なのかもしれません。
知らなかったからこそ、シンプルな材料からこんなにいろいろな味が生まれることに感心しました。
健康に良さそうで味噌を使ってきましたが、今後は地域の違いも楽しんでもっと味噌に注目していきたいと思います。
今回は、味噌の魅力を中心にお届けしましたが、あさくさ味噌らぼでは、ランチタイムに販売しているお弁当も人気です。お弁当は店内のイートインスペースで食べることもできます。インスタ(@asakusa_misolabo)をチェックして、ぜひお店を訪れてみてください。
あさくさ味噌らぼ
住所:東京都台東区浅草6-22-7-1F
アクセス:都営浅草線、地下鉄銀座線「浅草駅」から徒歩約12分
営業時間:10:00-19:00
ランチ:11:00~売り切れ次第終了 ※お味噌汁とおばんざいのみ18:00まで可
電話:03-5808-9866
定休日:年末年始、その他は不定休