日暮里駅から徒歩3分!老舗甘味処「羽二重団子 本店」で名物団子を堪能

みなさんは3時のおやつをどのように楽しんでいますか?

今回は日暮里駅近くにある甘味処「羽二重団子本店」で至福のおやつタイムを満喫してきました。

西日暮里駅や日暮里駅の構内にも出店しているので、このあたりに住んでいればご存じの方も多いはず。都内に全部で5店舗展開しています。


200年の歴史を持ち、夏目漱石や正岡子規など明治期に活躍した文学者にも愛された由緒あるお店。屋号にもなっている羽二重団子がお店の名物です。

日暮里駅の喧騒から少し離れた立地

日暮里駅から歩いて3分ほどの場所に居を構えます。駅の南改札から階段を下りて鶯谷駅方面に向かったところにあります。

この辺りは寺社なども多く、駅前の喧噪から少し離れていて落ち着いた雰囲気。今でこそ高層マンションや多数の建物が並んでいますが、かつては目の前に音無川が流れていてのどかな土地柄だったようです。

外観は和モダンな作り。
店前には生垣がつくられていて、石灯籠や道しるべ、団子の由来を記した案内板なども趣があり、歴史風情が感じられます。
こちらの案内板には明治の歌人、正岡子規の句も紹介されています。羽二重団子をこよなく愛した一人だといいます。

イートインスペースが充実した店内

店に入るとまずはショーウインドウが目に入ってきます。お店の歴史を刻む写真やさまざまな文物を展示。
小説家、田山花袋の書も掲げられていて、自身の随筆の中でこちらの団子の紹介もしています。

その横には和菓子のショーケース。
その先にイートインスペースが広がります。席は全部で15ほど。

多くのお客さんがおやつタイムを楽しんでいて、空席はひとつだけでした。少し時間が経ってお客さんが少なくなったタイミングで店内の様子をパシャリ。撮影させてもらいました。

内装はモノトーンで近代的なデザイン。昔からあるお店ですが、建物自体は2019年に建て替えられています。照明も凝っていて美術館のような雰囲気です。

名物の羽二重団子を注文

メインの団子は生醤油の「焼き団子」と、こし餡の「あん団子」の2種類があります。1本ずつ店内でいただけるようにオーダーしました。

ほどなくして運ばれてきたのが、こちら。煎茶がついてきます。
真ん中をくぼませた団子が一串に4つあり、持ち上げるとずっしりとした重さ。食べ応えも充分です。

醤油味とあんこ味を交互に食べてみましょう。
団子はもちっとしていて舌触りもなめらか。粘りは過度でなく、串離れも良く一口一口が食べやすいです。
あんこの「甘」、醤油の「辛」を交互に食べ進めていくと、味のコントラストが強調されてよりおいしくいただけると感じるのは私だけではないでしょう。

口に残る混沌とした余韻を煎茶ですすいでサッパリさわやか、ごちそうさまでした。お茶はおかわりもできますよ。

この「羽二重団子」という名称ですが、「羽二重」とは織物のこと。織物のようにきめが細かい団子というところから名付けられました。口当たりのきめ細かさを実際に味わってみて、その命名になるほど納得。

値段は、団子2本で660円。テイクアウトの際は、1本324円です。

歴史を感じながら過ごす空間

店内には明治の文豪、夏目漱石の書籍や原稿が展示されていました。
こちらの団子をよく食べていたといいます。旧千円札の肖像になった偉人も同じ団子を食べていたんだと、歴史に思いを馳せながら、至福のおやつタイムを楽しむことができました。

羽二重団子は現在、七代目の当主が切り盛りしていて、精密な製粉機を導入するなど、団子の味は日々進化しています。かつて常連だった文学者たちが今の団子を食べたらどんな感想を述べるのか…気になるところ。

帰り際、猫をモチーフにしたかわいらしい最中を見つけました。「漱石もなか」といって1つ405円(税込)。ゆかりのある夏目漱石の著した「吾輩は猫である」がモチーフでしょうか。

甘味だけでなく稲荷寿司のセットなども用意されているので、お食事で利用するのもいいかも。店内での飲食は16時15分でラストオーダー。

閉店時間が近づくと売り切れる商品も出てくるため、お目当てのものがあればお早めにお買い求めください。

羽二重団子本店
住所:東京都荒川区東日暮里5-54-3
アクセス:JR各線「日暮里駅」から徒歩約3分
     京成本線「日暮里駅」から徒歩約3分
TEL:03-3891-2924
営業時間:平日09:30-16:30
     土・日・祝日10:00-16:30

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。