古くから農工商の神様として祀られる由緒ある神社「尾久八幡神社」

尾久の総鎮守として、長い間人々と共に栄えてきた「尾久八幡神社」は、都電荒川線宮前停留所の目の前、日暮里舎人ライナー熊野前駅からも徒歩約5分とアクセスにも便利な場所に、堂々と鎮座されておりました。

尾久八幡神社には、7台分の駐車場がありました。近隣に有料のパーキングもあったので、車でのアクセスも便利ですね。

今回は、ずっと昔から地域の人々の生活を見守ってくれている「尾久八幡神社」をご紹介します。

尾久八幡神社について

尾久八幡神社の創建は、定かではないのだそう。現在伝えられている最古の棟札には、至徳2年と記されていました。至徳(しとく)は、南北朝時代の元号に1つで、1384〜1387までの期間をさしているそうなので、630年以上前には創建していたということになりますね。

何とも歴史の長い神社です。ちなみに、尾久神社の御祭神である応神天皇は、4世紀〜5世紀に実存していた可能性の高い大王だといわれています。

尾久八幡宮は農工商の神様として知られていますが、学業成就、交通安全、商売繁盛、除災招福、病気平癒、金運などにもご利益があると言われています。それでは、さっそく参拝していきましょう。

堂々とそびえ立つ鳥居と本殿

「尾久八幡宮」の鳥居は石造りでとてもしっかりしているものでした。鳥居をくぐる前の奥に本殿がのぞめる景色は圧巻。まるで、空間を切り抜いたかのような神々しい健やかさがありました。

鳥居をくぐってすぐのところに「手水舎」がありました。竹から流れてくる水はとても澄んでいて、眺めているだけでも心が洗われていくようです。しっかりお清めをして、本殿へと向かいます。

本殿の繊細で豪華な彫刻に目を奪われます。鮮やかな朱色が印象的で荘厳さを感じました。
お賽銭をして、静かに目を閉じ手をあわせると、「すー」っと心が落ち着いてきます。穏やかな気持ちで参拝することができました。

「尾久八幡神社」では四季折々、季節を感じる景色が楽しめるのだそう。また別の季節にも参拝に伺いたいです。

敷地内にある「厳島神社」にもご挨拶をして

本殿の隣には、小さいながらもしっかり貫禄のある「厳島神社」がありました。こちらも本殿とあわせて参拝されていく方が多い印象。私もしっかりご挨拶させていただきました。

鎧旋記念碑にも思いを馳せて

2〜3mはある立派な記念碑は、日露戦争のもの。
そっと頭を下げて、今日の平和をかみしめます。

天気や季節に左右されない「休憩スペース」も完備

「結徳庵」と書かれた休憩スペースもありました。周辺には紫陽花が綺麗に咲いています。2023年に建てられたそうで、とっても綺麗な見た目です。夏場や冬場には大変重宝されそうなスペースですね。

ぜひ尾久八幡神社に参拝してみて

長い歴史のある神社に訪れると自然と心が落ち着いてきます。日常の喧騒から距離をおいて、ゆっくり外の空気を感じる時間はリフレッシュにもつながるようです。参拝後には、清々しく軽やかな気持ちになっていました。

ちなみに、尾久八幡神社の御朱印には、カラフルでかわいいものがあるんだとか。次回はぜひ御朱印帳をもって参拝に伺いたいです。もし、荒川区にお越しの際はぜひ尾久八幡神社にも足を運んで見てくださいね。

尾久八幡神社
住所:東京都荒川区西尾久3-7-3
アクセス:都電荒川線 「宮ノ前駅」から徒歩約1分
日暮里・舎人ライナー「熊野前駅」から徒歩約5分
電話番号:03-3893-1535

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。