浅草といえば「浅草寺」が有名ですが、他にもパワースポットとして知られる神社仏閣がたくさんあります。
たとえば、縁結びで知られる今戸神社や、大根と巾着がシンボルの待乳山聖天(まつちやましょうでん)など。
今回ご紹介する「nicocafe 328(ニコカフェ328)」はそんな神社仏閣への散策の際に立ち寄るのに最適な場所にあります。
印象的な店頭!このイラストを書いているのは?

都営浅草線、地下鉄銀座線浅草駅から徒歩約13分。この辺りは浅草駅や浅草寺から離れているため、ゆったりとした時間が流れています。
そんな中ひときわ目立つ、かわいいイラストに包まれたカフェ。こちらが、てごねパンを楽しめるnicocafe328です。
店頭のにぎやかでかわいらしいイラスト!じつは、店主さんの旦那さんが描かれています。いつもお店の前を通る時に、「かわいいなぁ。」と思っていましたが、お話を聞いてさらに温かい気持ちになりました。
外国人観光客も、思わず足を止めて写真を撮っていくほど評判が良いそうです。
元パン教室の先生が焼く、ふわもち手ごねパン

お店は店主さんがお一人で運営されています。かつてパン教室の先生をされていた店主さん。
「やっぱり、手ごねでつくるパンがいちばんおいしい。」と語ります。
機械を使わず、手でじっくりとこねあげるパン生地は、水分量が多くてとてもやわらか。口に入れるとふわっと軽やかで、それでいてしっとりとした弾力。まさにてごねだからこそ味わえる食感です。
1回に作れるのは16個、それを1日3回まで。最大でも48個という少量生産。決して大量に並ぶことはないけれど、そのぶん一つひとつに心がこもっています。パンの種類は常時9種類ほどで、定番のほか、季節に合わせて内容が変わるのも楽しみのひとつですね。
「もっとたくさん作れたらいいなと思うこともあるけれど、やっぱりおいしいパンを届けたい気持ちがいちばん大きいです。」と話してくれました。
パンが主役のモーニングセットをいただきました

てごねパンとともに楽しむモーニングやランチの他、ホットドックやスイーツもあります。
お客さんの要望に答えて、ランチはパスタやカレーなども取り入れたとのことですが、おすすめはやっぱり「てごねパン」です。
私はモーニングをいただきました。

セットのパンは日替わりです。この日はクランベリーのパンでした。差額を支払うと他のパンに変更することもできます。

もちもちのパンに卵料理とウインナー、そしてたっぷりの野菜。食べ応えがあります。
野菜は生野菜と調理された野菜の両方が彩りよく盛られ、栄養バランスもばっちりです。
朝のひとときにぴったりな、やさしい食事でした。コーヒーもついて800円(税込)なのでお得ですよね!
「見つけてくれてありがとう」そんな気持ちが伝わるカフェ

店主さんは、パンづくりから接客までを一人でこなしながら、来店された方と自然な距離感でやりとりされていました。
「たくさん宣伝してるわけじゃないけど、見つけて来てくれると本当にうれしいです。」という店主さんの言葉に、このお店の魅力が詰まっているように感じました。
このあたりは犬を連れてお散歩しているご近所さんも多く、「お散歩の休憩にふらっと立ち寄ってもらえたら。」という店主さんの想いから、ワンちゃんも一緒に入店が可能です。

もともとパン教室の先生だった店主さんは、現在も、カフェ営業の他に少人数制のパン教室を開催しています。てごねの良さを知っているからこそ、パン作りの奥深さを分かち合いたいという思いを感じます。

また、店内の一部はレンタルスペースとして、地域の集まりや作家さんのワークショップなどの場として活用することもできます。まだ始まったばかりの取り組みだそうですが、カフェをきっかけに、ゆるやかなつながりが生まれていく場所になるといいですよね。
手間ひまかけたパン作りへのこだわりと同じように、訪れる人や地域の暮らしに寄り添いたいというやさしさを感じました。カフェのインスタ(@nicocafe328)もチェックして、ぜひお店を訪れてみて下さい。
nicocafe 328(ニコカフェ328)
住所:東京都台東区浅草6-22-11
アクセス:都営浅草線、地下鉄銀座線「浅草駅」から徒歩約13分
営業時間:8:00-18:00
電話:03-6802-3662
定休日:火・水曜日