在宅勤務の日。平日のお昼に「近所でのんびりランチができるお店はないかな?」と思い、ふらりと歩いて見つけたのが、今回ご紹介する「コワッパーズ カフェ&キッチン」です。
観光地としてにぎわう浅草の中でも、落ち着いた空気が流れる一角にあり、地元の人たちに長く愛されているお店。観光のついでというより、地域の「日常」に根ざした魅力を感じました。
隅田川やスポーツセンターが近く、散歩がてらに立ち寄れるロケーション

お店があるのは都営浅草線、地下鉄銀座線浅草駅から徒歩約17分。この辺りには隅田川や台東リバーサイドスポーツセンターがあり、散歩がてら立ち寄れる気持ちのいいロケーションです。
青と白を基調とした店構えは、どことなくレトロで親しみやすい印象。ちょっと昔の洋食屋さんのような雰囲気もあり、近所にこういうお店があるとうれしくなります。

店内は、明るく温かみのある雰囲気。テーブルの間隔が広く、ひとりでもグループでもゆったりと食事を楽しめます。4人席が4つ、2人席が1つ、さらにカウンター席もあり、どんなシーンにも対応してくれそう。
何を食べよう?幅広いメニューが悩ましい!

チャーハン、カレーライス、スパゲティ、カツ丼、豚しょうが焼き……そのほかにも豊富なラインナップが揃っています!
さらに価格にも驚きました。最近はどこもランチの価格が上がっているので、この設定はかなりのお得感。コスパ重視派にもうれしいお店です。
今このメニューを見返しても、食べたいものがたくさんあります。気分に合わせて、何度も通いたくなりますね。
周りを見渡すと、日替わりスパゲティを食べている方、ご夫婦で来店されて豚しょうが焼きとシャケチャーハンを頼んでいる方……と、皆さんが各々に好きなものを楽しんでいます。どのメニューも丁寧に作られていることが伝わってきました。
100円で付けられる食後のドリンクを楽しみながら、のんびり過ごす人もいらっしゃいました。
コスパ良すぎ!900円のハンバーグデミソースをいただきました

私はハンバーグデミソースを注文しました。ミニサラダ、漬物、ライス、お味噌汁がついていて、しっかり満足感のある定食スタイルでした。
洋食屋さんのようなキレイなふっくら丸々としたハンバーグは見た目からしておいしそう。

ひと口食べると、どこか懐かしい味が広がります。ジューシーで、やさしい味わいが印象的でした。
元気な街、浅草で常連さんに愛される存在に

食後に店主さんとお話をすることができました。
27年前の1998年から続く「コワッパーズ カフェ&キッチン」。店名がおもしろいなと思い、由来をお聞きしたところ、小童(こわっぱ)という言葉から名付けたとのこと。「未熟者」「半人前」といった意味合いで、あえてその言葉を選んだという謙虚さが、なんとも味わい深いです。
料理の味はもちろん、盛り付けにもていねいさを感じましたし、お客さん1人ひとりに挨拶をされている姿が印象的でした。やさしく、心地よい時間を過ごせたのは、きっと店主さんのお人柄のおかげです。
訪れるお客さんの多くは常連さんだそうで、メニューをじっくり見ずにすぐにオーダーする姿があちこちで見られました。そんな様子から地域に根ざした存在であることが伝わってきます。
浅草の街についてたずねると、「元気な街ですね!」と笑顔で答えてくださいました。とくに春から夏にかけてはお祭りやイベントが多く、打ち合わせや打ち上げの場として地域の皆さんがお店を活用される機会が増えるそうです。
近くには区民運動場や隅田川もあり、散歩ついでに立ち寄るにもぴったりな場所です。店頭には、地元の幼稚園や野球チームのポスターが貼られていて、地域とのつながりの深さを感じます。
観光客向けの華やかなエリアからは少し離れていますが、浅草らしい“元気”と“やさしさ”が詰まったこの場所は、地域の人の日常に溶け込み、憩いの場になっているお店でした。
浅草の日常を味わえるコワッパーズ カフェ&キッチン、ぜひ訪れてみてください。
コワッパーズ カフェ&キッチン
住所:東京都台東区今戸1丁目18-18
アクセス:都営浅草線、地下鉄銀座線「浅草駅」から徒歩約17分
営業時間:平日11:00-15:00/17:30-22:00
土曜日17:30-22:00
TEL:03-3872-2005
定休日:日曜日・祝日