奥浅草で母の味をいただこう！「家庭の味　雨宮」

エリア＆駅	東京都台東区浅草東京メトロ銀座線浅草駅
カテゴリー	グルメ和食･日本料理･居酒屋

日本有数の観光名所浅草。

雷門や浅草寺がある駅前は、コロナ禍が過ぎたこともあり大変にぎわっています。
しかし、駅前から一歩奥まった路地裏に入り込むと、タイムスリップしたかのような街並みに入り込むことがあります。

今回ご紹介する「家庭の味　雨宮」は、昔なつかしい定食屋さん。昭和の香りがほんのり漂う店内で、お母さんの味に出会いました。

下町情緒あふれる商店街にある定食屋さん

最寄り駅はつくばエクスプレス浅草駅。東京メトロ銀座線の浅草駅からだと、少し遠回りになるのでご注意ください。

駅のロックス側の出口をでてひさご通り方面へ。言問い通りに面した交差点を渡ると、千束通り商店街が始まります。
千束通り商店街は、花街で有名な旧吉原方面に向かう約1200ｍに及ぶ商店街です。公式HPによると、花街、吉原への通い道として以前は大きくにぎわい、毎日がお祭りのようだったとのこと。今は当時のにぎやかさはありませんが、奥浅草ならでゆったりとした時間が流れ、下町情緒あふれる商店街となっています。
ちなみにこの千束通り商店街、アーケードになっていて、雨の日でも問題なく商店街を楽しむことができます。

雨宮はこの千束通り商店街の中ほど、浅草5丁目にある定食屋さんです。

看板もノスタルジック。

お店の外には手書きのメニューが貼られています。

それにしてもお安い。
単品のお値段なのかな？と思ってしまうほど。

木製のとびらを開けて、さっそくお店に入店します。

カウンターに座ってお母さんと話しながらメニューを決めよう

おうかがいしたのはお昼過ぎ。
お客様は私だけ…と思ったら、お客様のピークは12時少し前とのこと。
そろそろお店をしめようかなあ、というタイミングだったそうです。

寡黙にお料理を作るご主人と、ちゃきちゃきしていてお話好きなおかあさんのご夫婦で切り盛りされているこちらのお店。
お店をしめようかな、のタイミングだったこともあり、おふたりはテーブルでお茶を飲みながらお話されているところでした。

カウンターが8席、テーブルが6席。
扇風機が回るこじんまりとした店内でお昼の旅番組が流れていました。
ああ、愛すべき実家感。
旅番組を見ながらお昼ご飯なんて、実家以外のなにものでもないですね。

こちらのお店はいつからあるんですか？とおかあさんにうかがったところ
「いつだったかしらねえ…。娘が何年生のときだったかしら…。おとうさーん！」と（笑）。
話しているだけで自然と笑顔になってしまいます。
（結局「多分、20年くらい前からかな、違ったらごめんねー！」とのことでした。）

お店はだいたい11時過ぎくらいから13時過ぎくらいまで開けていらっしゃるそうで、お客様の入り具合などでお店をしめる時間を調整しているとのことです。

以前は、夜にも営業していたそうなのですが、ご主人とおかあさんのご年齢や体調のこともあり、最近はランチタイムのみの営業にしたとお話してくれました。
ただ、常連さんのためにお酒は常備しているそうで、「ランチでもお酒は飲めるのよ、うふふ。」とおかあさんがニコニコの笑顔で教えてくれます。聞くと、夜のお仕事終わりの方が、お疲れ様の一杯を楽しんで帰られることもあるとのこと。

ビール、焼酎、日本酒など各種取り揃えているそうです。

暑い日にうかがったので、「ビールもいいなあ…。」と誘惑にかられそうにもなりましたが、午後にはお仕事もあったのでおとなしく定食を頼むことにしました。
ビールの代わりに冷たいお冷をいただきます。お冷も湯呑に入れてくれるのがまた良き！

揚げたてアツアツのミックスフライ定食

今回私は悩みに悩んだ末、ミックスフライ定食750円を注文しました。
カウンターで待っていると、フライをジュワ―っと揚げる良い音が。
ご主人がてきぱきとお料理をつくる姿を眺めながらお料理を待ちます。

「はあーい、おまたせしましたねー。熱いから気を付けてね！」と、おかあさんから声をかけられました。
カウンター越しにお料理をいただきます。

揚げたてのエビフライ、イカフライ、アジフライ。
野菜サラダにはマカロニサラダがそっと添えられています。お味噌汁と冷ややっこ、おつけものにふりかけまでついて750円。本当に？
普段子育てをしている私、揚げたてアツアツのフライなんて、一人のランチタイムくらいしかゆっくり食べられません。それがこのお値段でいただけるなんて…なんてぜいたくなんでしょう。