上野恩賜公園の北側と、日暮里駅と千駄木駅の間にかけてのエリア・谷中には、古民家を活用したカフェや雑貨などのすてきなお店が数多くあります。都内とは思えないほど静かなまちなみのなかにすっかり溶けこんでいて、お店があるのに気づかず通り過ぎてしまうほどです。
今回ご紹介する「Lecoin(ルコワン)」も、そんなお店のひとつ。でも扉を開けると、夢のようなロマンティックな空間が広がり、まるで時間が止まったような感覚になります。スイーツやドリンクもとてもおいしくて映えるものばかり。ぜひ訪れていただきたいおすすめカフェです。
駅からお散歩気分で行ってみよう
お店は、東京メトロ千代田線千駄木駅からは約7分、JR山手線日暮里駅からは徒歩約10分の場所にあります。千駄木駅からは、1番出口を出て、都道452号神田白山線を谷中霊園方面へ東に坂道を登っていくと道の左側にあります。日暮里駅からは谷中霊園を抜けて都道452号線を西に進むと右側にあります。谷中霊園はとても広く緑も多い場所です。どちらの駅から向かっても、ちょっとしたお散歩になる距離です。
お店は、長屋のような古民家の一角にあるので、見逃さないように気をつけてくださいね。
夢のような空間…ドライフラワーに囲まれて
お店の中に入ると、たくさんのドライフラワーに圧倒されます。天井から下がったもの、壁沿いに装飾されたもの。生の花より少しくすんだ色の花たちは、思いっきりロマンティックでノスタルジック。少し暗めの灯りの中で、セピア色の空間を作っています。
お店のコンセプトは、ドライフラワーカフェ。名前のとおり、ドライフラワーに囲まれてくつろげます。販売もしていて、小さな贈り物用からお部屋のアクセントになるような大きなものまでそろっています。
訪れたときはちょうどハロウィン前。あちこちにかわいいかぼちゃのオバケがいました。
お店は2階建てで、1階には、テーブル席と会計カウンター、キッチン、ドライフラワーの販売スペースがあります。2階には、3つのテーブル席があります。
先にカウンターで注文と会計をしてから席に案内していただけます。
表の看板に出ていたのは季節のパフェの案内です。お芋のパフェが10月のメニューでした。ガレットは塩味系と甘い系の両方があります。タルトやパウンドケーキなどの焼き菓子もあります。スイーツの種類が多いのはうれしいですね。
ドリンクはラテやコーヒーなど、スイーツに合いそうなものをそろえています。コーヒーはハンドドリップで淹れてくれるそうです。
別世界に迷い込んだような2階席!季節のガレットも美味
2階席へと案内されたので、会計の横にある階段を上ろうとしたら…あまりの急傾斜と狭さにびっくりしました。
昔の長屋をそのまま使っているようで、階段は1人がやっと通れる幅しかありません。階段の踏み板も足の半分くらいしか幅がなく、すべらないように気をつけて上がります。足の良くない方や狭さが苦手な方は、1階席を予約されることをおすすめします。
やっと階段を上り切ると、大変さを全部吹き飛ばすくらいの美しい空間が広がっていました。
外からの濃い青の光の中に、ドライフラワーと鏡と灯り、やさしい木の色が織りなす世界です。思わずため息が出てしまうほどロマンティックです。
私が案内された1人席です。自分の世界に没入できそうなすてきな場所です。スイーツやドリンクの写真を撮るのも楽しそうです。
10分ほどして、注文したガレットとコーヒーが運ばれてきました。
季節限定のかぼちゃのデザートガレットです。しっとりもっちりとしたガレット生地に、かぼちゃのクリームがたっぷりとかかっていて、上にはコウモリの形をしたダークココアクッキーがのっています。クルミとクッキーのクランブルが散りばめられていて、心地よい歯ごたえをプラスしています。
かぼちゃのクリームの下は、これもたっぷりのバニラアイス。かなりのボリュームで、ランチ抜きでちょうどよいくらいでした。
コーヒーはハンドドリップのグアテマラです。ココアやナッツに合う風味で有名なグアテマラのコーヒー、ガレットにちょうどよいペアリングです。すっきりとしたキレのよい飲み心地でした。
本当に時間が止まったような、いつまでも居たくなるような空間にうっとりしました。
お店の方もとても親切でやわらかくていねいな対応で、本当に気持ちよく過ごしました。
とっておきの自分時間を楽しめる、おしゃれなカフェです。
谷中エリアにいらしたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
Lecoin(ルコワン)
住所:東京都台東区谷中5丁目4-3
アクセス:東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩約6分、JR山手線日暮里駅から約10分
営業時間:11:00~18:00 ラストオーダー17:30
定休日 :なし